平成23年9月25日、ホクト文化ホールにて長野市医師会主催の認知症市民公開講座が開催されました。
秋晴れの爽やかな風の中、認知症についての理解を深めようと多くの方が会場に足を運んでくださることはとても素晴らしいことだと感じました。
基調講演「認知症の理解とケア」は、和光病院の斎藤正彦先生による市民の皆さんにはもちろんですが私たち医療従事者にも大変参考になる講演でした。
認知症になってしまった患者さんの気持ちや苦しみなど私たちには到底わかるはずがないと自覚すること。「わからない」という自覚が人を慎ましくし、そこから理解や考えが深まっていくというお話は大変感慨深かったです。
「こころ」の安売り、押し売りをせず、他人の心の中など分かりっこないという謙虚な気持ちをもつこと。
先生のメッセージに救われる思いを持った方も多かったかもしれません。
私も謙虚な気持ちをもってこれからも診療を続けたいと思いました。
2010年7月10日土曜日、今年も長野県身体障害者フライングディスク大会に行ってきました。
お手伝いさせていただいている「北信フライングディスククラブ」からの大会参加者の応援です。
競技の詳しい説明は昨年のブログにも書きました。
高校生、大学生のボランディアが大会運営のお手伝いを元気に積極的にしてくださっていたのが印象的でした。フライングディスク競技を通して、身体に障害がある方も健常者も自然に笑顔になれる素敵な機会だと思います。
競技が終わって表彰式ではみなさんの健闘をたたえて全員で万歳をします。
笑顔いっぱいで、大好きな光景です。
北信フライングディスククラブは、HOT(在宅酸素療法)の患者さんやそれに関わるすべての方の「楽しみ」や「ふれあい」を目的にした会です。
月に一度、長野県障害者福祉センターサンアップルで2時間ほど練習会を行っています。
興味がある方は当院までお気軽にお問い合わせください。
今後も楽しく参加させていただきたいと思っています。
平成22年7月25日(日)に、長野市医師会主催の『認知症市民公開講座』が開催されました。
真夏の快晴の日曜日にもかかわらず、1300人の市民や関係者の方が参加してくださったそうです。
「認知症について知っていただきたいこと」と題した首都大学東京の繁田雅弘先生の基調講演は、今後多くの方が関わることになるであろう認知症について、症状や病気に対しての考え方や治療など、家族のためにも自分のためにもなるお話だったと思います。
続いてのパネルディスカッションでは、長野市の認知症サポートの具体的な取り組みなどについて、活発な議論が展開されました。
今回の参加者が多かったことは、認知症への関心の高さを反映していると感じました。
私も認知症相談医としてさらに知識を深めて、早期発見はもとより、介護にかかわる方との連携やご家族のサポートなどにも配慮していきたいと思いました。
厚生労働省が定める「かかりつけ医うつ病対応力向上研修」を受講しました。
どんな病気でも早期に診断・治療することが望ましいことはもちろんです。
うつ病では初期症状が多様なため、多くの患者さんが最初に内科を受診します。
だるさ、疲れがとれない、集中できない、不眠、食欲低下、動悸、頭痛などが一般的な初期症状です。
かかりつけ医としては、うつを早期に発見して的確な治療につなげることが重要です。
うつ病が原因の自殺で大切な命が失われないように、私も日々努力していきます。
年齢を重ねることによって身体に現れる変化をスタッフ全員で体験しました。
今回は白内障による視力低下と、手指の感覚や運動能力の低下についてです。
眼鏡をかけることによって、視野全体がぼやけてオレンジがかって見えます。
この状態ではっきり見えるのは黒い大きな字だけでした。
赤や黄色の字などは判別が困難です。
また、さらに手指の運動がやや妨げられる手袋をすると、50円玉、10円玉、5円玉の区別が難しく、財布から出すのに時間がかかることがよくわかりました。
この経験を、受付や会計の対応、検査結果の説明文書、院内掲示物作成など今後に活かしていきたいと思います。